【起業するにあたってのリスクとは】

人は、生きている中の人生で沢山のリスクを背負って生きています。
 小さなリスクから大きなリスクまで色々とありますが、責任が重くなるほどリスクは比例していきます。
 あなたは、どんなリスクを背負って生きていますか?
 リスク管理が不十分で注意を受け、責任を取らされた経験はないですか?
 わたしも当然のことながらリスクを冒して失敗してしまった経験を沢山しています。
 人は、失敗した経験から学びながら「失敗しないようどうしたらいいのか?」ということを勉強し、成長していくものだと思います。

 起業する大きさによってリスクが異なりますが、どんなリスクがあると思いますか?

一般的な平社員であれば何か問題を起こしても、会社が潰れるようなことはそうそうないかと思います。
 しかし、役員や経営者が問題を起こしてしまったら社運に関わる責任に発展しかねません。
 立場や立ち位置によって、責任や責任の取り方、事の重大さが大きく変わってきます。
 起業することは、それらのことを十分に理解してから行動に移すようにしていきましょう。

<個人情報の取り扱い方>
 最近、顧客情報の流出事件などよく耳にしますよね?
 情報をコンピュータで管理する時代になってから、ハッキングやウイルスによる情報の流出、社員が情報を外部へ持ち出せないよう徹底した管理が必要になっています。
 情報として、「氏名」「住所」「電話番号」「暗証番号」「クレジットカード」「マイナンバー」など個人を特定したり物の購入、お金を借りたりできる情報まで含まれています。
 守秘義務同様、他者へ情報を流し、漏らしては決していけないものです。
 もし、あなたのマイナンバーが流出したらどうですか?
 「すいません!」と謝罪して済むような問題ではありません。
 会社にとって多大な被害を受けてしまいます。
 情報の取り扱い方、管理の仕方を徹底しなくてはいけないことを、よく心に留めておいて下さい。
 パソコンには、ウイルスバスターを入れて定期的に更新する、パスワードを掛ける、個人情報の管理の為に書棚には鍵を掛ける、従業員に個人情報の誓約書を書いてもらう、私用のUSBを使用しない、などの対策をしっかりと取りましょう。
<トラブルにならない対策>
 顧客とのトラブルや苦情は、必ず起きてしまうものです。
 苦情担当職員の配置や第三者委員を設置しておくといいでしょう。
 また、トラブルの原因をしっかりと追求し、対策を立てなければ同様のことが起きてしまうでしょう。
 リスク管理の1つとして、文書で記録を残しておくことが一番のポイントです。
 「いつ」「誰が」「どのようなことで」「何を言ってきたのか」をしっかりと聞き取り、苦情報告書として保管しておきましょう。

<人事や方針管理>
 経営者として重要なことは、「理念」「方針」といったことをしっかりと全職員に対して周知させることであり、方針管理を行ないましょう。
 全職員に対して仕事に対する倫理観や個人情報、社内規則を勉強することで、会社のルールを守ってもらう上で重要なことです。
 年に1回、経営方針と共に研修会を実施していきましょう。
 また、社会人として基本的なマナー(電話対応、挨拶、言葉遣い、接客、身だしなみ、など)も含めて社員としての自覚を持ってもらいましょう。
 一人一人の日頃の行いが、業績や評判となって返ってきます。
 ワンマンになり過ぎると、人がついてこなくなってしまうのでご注意下さい。
 優秀な職員に対しては、しっかりとした人事を行わないといけないですが、人事評価制度に基づいた公平な評価で判断しないと、「気に入られた者しか上にあがれないんだ・・・」と不満を持つ社員が現れてしまいます。
 個人的な感情で人を判断することや止めましょう。

 例えば、ある事業所で本当にあった話です。
 障害者の移動支援事業(ガイドヘルパー)を行っている事業所で脳性麻痺による四肢麻痺で少し、手を動かし視線を動かせるくらいの女性がヘルパーと一緒に外出していました。
 食事は、ペースト食でご飯粒が少しでも混ざっていたら誤嚥してしまうリスクが高く、せき込んで吐き出すこともできない程の重度の利用者でした。
 外出先で、おやつのゼリーを食べさせてヘルパーはその場を離れて放置し、タバコを吸っていたとのことでした。
 タバコを吸い終わって戻ってみると、利用者はゼリーで窒息しており救急搬送されましたがそのまま亡くなってしまうという事故がありました。
 家族は、ちゃんと利用者を見ずに放置してタバコを吸っていたということで訴えて裁判になったという事例があります。
 勿論、ヘルパーに対しては刑事事件と事業所への民事事件に問われ、市役所から事業所の認可取り消し処分という話になったことと思います。
 しっかりと職員の管理を行わないと取り返しのつかない事態になりかねません。
 そのような命のリスクを背負っているのだという意識を持って事業に取り組んで下さい。

<事業に失敗した時のリスク>
 事業をする時には、「職場環境の問題」「事業の方向性の問題」「組織的な問題」などが挙がってくることでしょう。
 事業の方向性や組織的なことについては、他の記事でも結構書かせてもらいましたが、各々の職員の役割分担は決められて配置されていますが、トップダウン型だけでは、組織は成り立ちません。
 ちゃんと下からの意見も吸い上げて反映させるボトムアップ式の組織が求められます。
 トヨタ自動車の経営では、役職を必要最低限しか配置せず、平等に意見を出し合って事業を行えるシステムになっています。
 昔と違ってワンマン社長は、もう時代遅れです。
 社員の力を最大限どのようにして引き出して、伸ばしてあげたらいいのか?という所に焦点を当てるべきです。
 また、能力のある社員を重要なポストへ抜擢していかなければ事業の成功はしないでしょう。

<起業までの準備>
 ここまでは、一般的な企業や法人に向けての大きな事業の在り方について分析してきました
 あなたがこれから行っていこうと考えていることにも共通してきます。
 なので、あなた自身が心にリスクを意識していれば、起業しても成功することでしょう。
 NPO法人は、¥0円から設立できて法務局への登記も無料なので、個人的にはオススメします。
 あなたのやりたいことを事業計画書に起こして収支予算案を作成して下さい。
 理念や方針をまとめて定款の中に目的と事業を書き入れる必要があります。
 事務所は、自宅を事務所にしても構わないのであれば認められますので、事務所を借りる費用が浮くことでしょう。
 役員は、最低人数:理事3名、監事1名、会員は10名以上の登録が必要です。
 会員10名にて法人設立に関する総会を実施し、承認されたら必要書類をまとめて市役所へ提出しましょう。認可されるまでに早くて3か月はかかりますので、時間に余裕を持って下さい。


<集客に向けての準備>
 会社や法人を設立しても集客がなければ事業になりません。
 その為には、事前準備が必要となってくるでしょう。
 チラシを作って「〇月〇日よりネイルサロンを開設します」などの広報活動や、インターネットでホームページやブログを用いて宣伝する必要があります。
 また、必要に応じて広告費用がかかってでも、Hotpepperや女性向けの無料広告雑誌、などを通じて宣伝するのもありかもしれません。
 開設前に「無料体験」「施設へのボランティア」など地域交流を通して営業する方法もあるでしょう。
 地域交流活動の一環として、市報で応募者を募り、呼びかけるやり方もあります。

 市民団体や社会福祉協議会との繋がりを作っておくことも必要です。
 横の繋がりがいつか、大きな輪として発展していくことがあるからです。
 リスクを背負って起業する時は、1人で行わずに周りの手を借りながら設立することがポイントです。

<まとめ>
 起業するとは、色々なリスクを自分が背負わなければなりません。
 リスクの分散化をする為に、仲間を集めてリスクの軽減に努めましょう!
 そして、小さいことから始めて資金が出来てから事業を拡大に繋げたらいいのです。
 収益事業を検討しているなら、ちゃんと経理もできなければならないので、全体を把握し管理していけるよう努力して下さい。