「パニック障害を発症して/仕事で困った体験談と対処方法」

皆さんは、「パニック障害」のことをご存知でしょうか?
 
わたしは、3年半前に仕事のストレスで発症してしまいました。社会福祉法人の施設長や理事をしていましたが、夜遅くまで残業し、理事長や他の職員との意見が対立して、職場環境も劣悪だったことに加え、市役所からの監査などの対応で重責を担っていたことが大きな要因です。
 
パニック障害全般性不安障害うつ病双極性障害といった精神疾患を患う患者数は、多数いますので「知っている」「なったことがある」という方がいることでしょう。

 風邪やインフルエンザと違い目には見えない為、周りからは「理解しにくい」「理解してもらえない」ことが多いです。「周囲がどのように対応したらいいのか解らない」「どのような声掛けをしたらいいのか解らない」方も結構いるのではないでしょうか?

 パニック障害ってどんな病気?
 脳内神経伝達物質の恐怖や不安に関係している「ノルアドレナリン」と、興奮を抑える「セロトニンとのバランスが崩れるためと考えられています。
 症状として、突然起こる激しい動悸や発汗、頻脈、震え、息苦しさ、胸部の不快感、めまいといった体の異常と共に強い不安感に襲われる病気です。基本的に、20分もあれば収まります。解らずに病院で検査を受けても異常なしということで、「気のせい」などと言われることがあります。
 特徴的なことは、検査をしても異常は見当たらないのに、パニックを繰り返してしまうことに問題があります。
 「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」は、パニック障害の3大症状と言われますが、悪循環となってパニックを更に悪化させる要因となります。酷くなると、家に引きこもりがちになり、正常な社会生活が維持できなくなってしまいます。また、うつ病を併発するリスクが高まり、パニック障害の6割がうつ病を発症すると言われています。

パニック障害になって仕事で困った体験談>
 ここからは、体験談を基にして仕事で困ったことを書いていこうと思います。初期の症状として、紙に文字を書こうと思っても、不安と動悸で手が震えて文字が書けなくなりました。「おかしいな・・・。」「何でだろう?」と思っていました。徐々に落ち着かなくなり、仕事に集中できなくなっていきました。その時、働いていた法人を退職することになっていたので退職し、次の仕事を探している最中でした。新しい法人が見つかり働き始めて、徐々に症状が出てきて、電車に乗ると不安と動悸から、わたし自身が発狂するのではないか?と思うように感じ、快速電車や特急電車には乗れなくなり、各駅停車の電車に乗り時々過呼吸で降りるようになっていました。また、人が沢山いるような場面や狭い空間、身動きが取れない状況になった時、発狂しそうになりました。そこで、インターネットで検索したらパニック障害ではないか?と思い始めました。
 職場では、会議や終礼、狭い部屋での面談、入浴介助の蒸し暑さ、現場から離れられない状況に陥った時、同じ場面でパニック発作を繰り返すようになりました。その頃から寝ていても、息苦しくなり突然目が覚めてしまうこともあり不眠症にもなっていました。
 そこで、家族とも相談し直ぐに家の近くにある心療内科に受診することになりました。「パキシルCR錠」を処方されて、「5㎎」「12.7㎎」「25㎎」と徐々に増量していき、即効性はない為、「クロチアゼパム」という安定剤(発作を抑える頓服)として処方してもらい、気持ちが少し楽になって、1ヶ月で症状は改善されていきました。
 研修や勉強会の時でも、発作が起きてしまう為、頓服を服用して20分後に効果があることを確かめてから、その都度、頓服を飲めるように持ち歩いていました。予期不安もなくなり安心したことを覚えています。

パニック障害を発症してから行った職場への説明>
 職場への説明は、「するべきか」「しないべきか」とても迷いました。しかし、症状の改善に向けて一定の説明はすべきであり、上司に相談し、「今、何がしんどいのか」「何を配慮してもらいたいのか」具体的な説明を求められました。
 送迎、入浴、現場でしんどい時は事務仕事、の配慮してもらえるようになり、残業せずに帰宅時間になれば帰ってもいいとの話し合いを行いました。また、定期的な通院での状態を報告して上司との面談を行ってもらいました。

<仕事をスムーズに行うために、職場に伝えたほうが良いこと伝えないほうがよいこと>
 精神疾患に対する理解を得られないと仕事への不安を抱えている方が多いのではないでしょうか?パニック障害になった人しかそのしんどさを理解することができません。如何に、伝えて協力を得るか、ということを、わたしは場を借りて全体職員に説明する機会を得ることができました。助けて欲しいことは「助けて!」、しんどい時には「しんどい」と言える環境作りをして上司からも同僚への説明を行ってもらうことが必要です。
 あなたの「何が不安にさせるのか」「どんな場面で発作が起きるのか」「どういった配慮が必要なのか」を具体的にしっかりと周囲の理解が得られるよう、何度も話をしていきましょう。込み入ったプライベートの話までは、報告する必要はないと思います。また、職場の環境でも、理解が得られないように感じたら、上司にだけは相談し、周囲には伏せてもらうことも1つの手だと思います。

<まとめ>
 わたしは、3年前に発症し、その3か月後にうつ病を発症してしまいました。それから半年後に職場の同僚から「最近、テンション高かったりしておかしくない?」という声があちこち報告があり、上司から病院へ受診するよう勧められて受診しました。うつ病ではなく、双極性障害という診断を受けました。
 双極性障害は、完治することがなく再発と寛解を繰り返す障害の分類に属されます。先生の勧めもあり、「精神障害者保健福祉手帳3級」を取得しました。
 双極性障害パニック障害を重複してから仕事量を減らしてもらい、休職もしたり時短勤務も経験し、今は、何とか仕事へ行けています。しかし、季節の変わり目などは、体調が悪化してしまいやすく休む日もあります。
 薬を何種類も飲んでいますが、薬を飲みながら生活の安定を長期間保ち続けられるよう目標に毎日の生活を過ごしています。