メタ認知~自分を知る自分とは?~

メタ認知という言葉を知っていますか?

「自分のことを自分で知る能力」のことを言います。

人間や自分の認知的特性についての知識や、自分の認知活動についての制御など、認知についての認知のことを指します。

認知活動や学習を進める上で非常に大きな役割を果たしていく能力になります。


【認知についての認知】~メタ認知

あなたは自分が小学生3年生の時のクラスメートの名前を思い出すことができますか?

時間をかけてゆっくり考えれば、思い出せそうな気はします。

では、このページの内容を5分で丸暗記できるだろうか?

これはどうも無理なようです。

このように、ある事柄が実際に思い出さるどうか、記憶できそうかという判断が、ある程度可能であります。

このような「認知についての認知」のことを、メタ認知と呼んでいます。

メタ認知には、「メタ認知知識」と「メタ認知制御」の2つがあります。

メタ認知知識とは、「普通の人なら同時にたくさんのことは記憶できない」などの人間の認知的特性や、「暗算が難しい計算でも筆算なら楽にできる」といった認知活動の方略、「人間は英語の文章を読むのは苦手だ」といった自分の認知能力の特性についての認識などです。

メタ認知制御には、認知活動を行う際にどのような手順で行ってゆくかという計画(プランニング)や、実際に認知活動を行ってゆくときに間違いを起こしていないかなどとモニターを行うこと(モニタリング)などがあります。

実際のメタ認知的な活動は、これらの両方が組み合わせて行われています。


メタ認知の重要性】
メタ認知は、私たちが効率的・効果的に仕事を進めたり、学習を行ったりしてゆく上で、非常に重要な役割を果たします。

例えば、報告書を作成しなければいけないときのことを考えてみましょう。

まず、報告書に載せなければならない情報は、全て自分が知っていることなのかどうかをきちんと判断できなければなりません。

また、締め切りまでの時間にどのようなペース配分で作業を進めるかを計画しなければなりません。

進めた資料を読みこなすのに、自分の得意分野なら短時間でも読めるそうだが、得意でない分野なら多めの時間が必要であります。

考えをまとめるのに、どのようなメモを作ったらよいのかも考える必要があります。

これらの活動は全て、メタ認知知識と制御が関わっています。

また、どこが理解できていないのかを把握したり、どのようにすれば覚えやすいのか、といったことを知っておいたりすることは、学習を進める上で非常に効果的になります。


※ スポーツや楽器演奏など、身体技術を身につける際に、自分の身体の動きや操作の対象などについて言語化をすることが、技能の獲得に効 果的に働くことが指摘されています。